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2017年8月13日 (日)

少女ファニーと運命の旅

 ナチス・ドイツ支配下のフランスからスイスへと逃走するユダヤ人の子どもたちを描いた映画「少女ファニーと運命の旅」を見てきました。
 封切り3日目日曜日、全国6館、東京で唯一の上映館TOHOシネマズシャンテスクリーン1(224席)午前9時55分の上映は8割くらいの入り。

 1943年、フランス。支援者たちがユダヤ人の子どもをかくまっている児童施設に両親から離れ幼い妹2人とともに預けられた13歳の少女ファニー(レオニー・スーショー)は、通報により施設にドイツ兵が乗り込む直前にイタリア支配地域の支援者マダム・フォーマン(セシル・ドゥ・フランス)の下に移される。ファニーは、厳格なマダム・フォーマンにはなじめなかったが、料理担当の陽気な青年エリー(ヴィクトール・ムートレ)とコンビを組み、様々なことを教えられながらそこでの生活になじんでいく。しかし、ムッソリーニが逮捕され、イタリアが撤兵しドイツが進軍することを察したマダム・フォーマンはスイスへの逃走を決断し、子どもたちに偽名を与え行き先を決して口外しないよう厳命して子どもたちを列車に乗せる。偽造パスポートを調べられると計画が発覚するマダム・フォーマンは列車には乗らず乗換駅に車で先回りして先導し、列車内ではエリーが子どもたちを引率する計画だったが、乗換駅でドイツ兵が乗り込んでくるのを見たエリーは一人で逃走し、それを知ったマダム・フォーマンはこれからはファニーがリーダーと指名する。ところが、次の乗換駅の手前で橋が爆破されて、そのままではマダム・フォーマンと待ち合わせた駅に行けないことを知ったファニーは・・・というお話。

 13歳の少女が、子どもたちを率い、幼い子どもからは疲れた、もう歩けない、お腹がすいたとこぼされ、年上の子どもからはリーダーシップの不足を非難され計画遂行の見通しへの疑念を示されながら、当然に内心不安で心細くて泣き出したい気持ちであろうに、ときにはかんしゃくを起こしながらも、周りを叱咤したりなだめたりしながらけなげに初志を貫こうとする姿が、テーマであり、また見せどころです。
 設定もストーリーも雰囲気も違いますが、その点は、「ウィンターズ・ボーン」を思い起こしました。「ウィンターズ・ボーン」の主演でブレイクしたジェニファー・ローレンスはトップスターに上りつめましたが、映画初出演の新星レオニー・スーショーの今後はいかに。
 幼い子どもが、善意の大人と敵対する大人に囲まれながら、親や大人の保護から離れて生き抜きたくましく成長するというのは、立派ではありますが、しかし、幼い子どもをそのような運命に追い込む社会(というより政治か)と時代を作らないことが、大人の、親の責任なのだということを、かみしめておきたい。子を持つ親としてはそういうことを考える作品だと思います。

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