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2017年3月19日 (日)

SING シング

 廃業を迫られる劇場主が再起を賭けて歌のオーディション企画に取り組むという、「ミニオンズスタッフ最新作」映画「SING シング」を見てきました。
 封切3日目日曜日、新宿ピカデリースクリーン5(157席)午後6時10分の上映は、ほぼ満席。

 父が洗車屋で稼いだ資金で劇場主となったコアラのバスター・ムーン(声:マシュー・マコノヒー)は、出資者に追加の出資を断られ、銀行に返済を迫られ、役者へのギャラも払えず、長年の友人の羊のエディ(声:ジョン・C・ライリー)にも廃業を勧められていたが、一発逆転を狙い、アマチュアの歌唱オーディションを行うことにした。賞金は全財産をはたいて1000ドルの予定だったが、秘書のトカゲのミス・クローリー(声:ガース・ジェニングス)のミスで10万ドルと印刷された大量のチラシが配布されてしまう。劇場には応募者が長蛇の列をなし、バスターは8組を選んで準備を進めるが、選ばれた者たちもそれぞれの事情があって…というお話。

 追い込まれた劇場主バスターのあがきと、選ばれた歌手のそれぞれの事情、特に25匹の子どもたちの世話に追われる日常を過ごしつつ夢を持つブタの主婦ロジータ(声:リース・ウィザースプーン)、自分より才能に欠ける俺様男の恋人との関係に悩むヤマアラシのアッシュ(声:スカーレット・ヨハンソン)、ギャングのボスの父親に盗みの手伝いをさせられて悩むゴリラのジョニー(声:タロン・エドガートン)、あがり症で人前で歌えないゾウのミーナ(声:トリー・ケリー)の物語で、見せる作品です。
 私には、ブタの主婦ロジータの、25匹の子どもたちの世話に明け暮れ、帰宅するや疲れて眠りこみロジータの様子はもちろん存在さえ把握できていない夫(この夫自身、へとへとになるまで働かされている、強欲な経営者の犠牲者だと思うのですが)との日常を抱えながら、晴れの舞台での輝き(必ずしもその日常から脱出しようというのではなく、一時の夢として)を求めるバイタリティに、最も魅力を感じました。画としては太めのブタなのですが、そのロジータに、10代のアッシュよりも魅力を感じてしまうのは、やはり私の年齢のせいか。

 オーディション等の場面で多数の歌が流れる中、きゃりーぱみゅぱみゅの歌が日本語で流れ(いずれも一瞬でしたが、公式サイトで確認すると3曲も)、レッサーパンダの5人組のアイドルグループが日本語でしゃべり(私は、「ミニハムず」(古い!(^^;))をイメージしてしまいましたが…)、と日本市場を意識した構成になっています。
 公式サイトでも「ミニオンズスタッフ最新作」が謳い文句になっていて、上映開始直前にミニオンズが登場します。独立の短編というほどではなく、今後ミニオンズの新たな作品が出るぞという広告で、そのエンドは制作会社の「 ILLUMINATION 」が「 ILLUMINATION 」になるというミニオンズの宣伝です(色が変わったところが、MINION になっている)。エンドロールの後、続編制作決定のお知らせがあり、予告編で大活躍のブタのグンターが出てきたので、続編の一部が予告編として出るのかと思ったら、それもなしですっと終わってしまいました。ディズニー/ピクサーと互角の戦いができる制作会社になるには、こういうところ、きちんと観客の期待に応える必要があると、私は思うんですが。

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