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2015年12月 6日 (日)

007 スペクター

 ダニエル・クレイグのボンド第4作「007 スペクター」を見てきました。
 正式封切り3日目日曜日、新宿ピカデリースクリーン2(301席)午後6時15分の上映は8~9割くらいの入り。

 メキシコシティの「死者の日」の祭りで敵を追って大暴れしたボンド(ダニエル・クレイグ)が、ロンドンのMI6に戻ると、M(レイフ・ファインズ)の新たな上司となったC(アンドリュー・スコット)は、Q(ベン・ウィショー)にボンドの体内に極小の発信器を注射させて行動を見張らせ、00部門を解体し、7か国の諜報部門の情報交換計画を進めることを宣言した。Qに追跡の開始を遅らせるように頼み新兵器の車で飛び出したボンドは、Mr.ホワイト(イェスパー・クリステンセン)の残した言葉を手がかりに娘のマドレーヌ・スワン(レア・セドゥ)を訪れ、追っ手と闘い、躱しながら、敵の潜む北アフリカの砂漠に向かい…というお話。

 ボンドの老いがさらに目に付くという点でも、ボンドの過去のしがらみがクローズ・アップされるという点でも、前作「スカイフォール」の続編的性格がとても色濃い作品です。
 国際的な悪の組織が、その黒幕が、最後にこういうところでつながるというのが、映画的ではありますが、スケールの大きさを売る作品としては、何だかなぁと思います。
 スペクターのボンドに対する拷問シーンが、究極の痛覚を感じさせるのですが、率直に言って不愉快です。以前、拷問シーンで歯をドリルで削るというのがあって、とっても感じやすい痛覚を刺激してくれて、確かにわかりやすいのですが、同時に制作者のいやらしさを感じ、スパイアクションでこういうせせこましいやり方はやめて欲しいなと思ったことがあります。今回は、頭蓋骨への極細ドリル攻撃で、歯医者のドリルと基本的に同じ構造のパワーアップ版でした。歯をドリルで削る拷問シーンを見たときに感じたのと同じことをより強く感じました。
 ダニエル・クレイグボンドの特徴ともいえる、敵とみたら見境なく殺す(生け捕りにして吐かせようという発想がない)ボンドの暴走が、冒頭のメキシコシティでの暴れ具合にも表れ、これが、ボンドの老いの描写と、マドレーヌの「あなたは変わらないから」という言葉での別離宣言(これが、まぁ、唐突というか、すごく台詞が浮いてるんですが)を経て、ラストに効いてくる趣向になっています。
 Qが開発した新兵器の車、009用とされています。登場しない009に、いや日本向けじゃないからちがうんだろうけど、サイボーグ009をイメージしてしまいました。

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