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2014年4月19日 (土)

ネルソン・マンデラ釈放の真実

 アパルトヘイト(人種隔離)政策下の南アフリカ共和国で、長らく身柄拘束されていたネルソン・マンデラの釈放に至る過程での謎のフランス人ビジネスマン「ジャック」ことジャン・イヴ=オリヴィエの暗躍を描いたドキュメンタリー映画「ネルソン・マンデラ釈放の真実」を見てきました。
 封切り2週目土曜日、全国唯一の上映館ヒューマントラストシネマ渋谷シアター3(60席)午前9時40分の上映は4割くらいの入り。

 「ネルソン・マンデラ釈放の真実」という日本語タイトルが付けられているのですが、映画のほとんどは、南アフリカのアパルトヘイト政策に対する経済制裁とそれに対する南アフリカ政府の対応、アメリカやコンゴの仲介や要請、アンゴラ独立戦争を巡るソ連・キューバとアメリカ・南アの対立、ナミビア独立戦争を巡る南アフリカの姿勢、その過程での捕虜交換の交渉で、ネルソン・マンデラ釈放はその中で実現していったという位置づけになり、ネルソン・マンデラ釈放についての交渉や議論がメインにはなっていません。原題の Plot for Peace が南アフリカのアパルトヘイト政策による国内の対立、アンゴラ独立戦争、ナミビア独立戦争という一連の戦乱を解決するという視野で、この作品の全体像にフィットするのに対して、邦題はいかにも売らんかなの付け方でうんざりします。
 高齢となった当時の関係者の現時点でのインタビューと当時の記録映像で構成されているのですが、この映画で功労者とされるジャン・イヴ=オリヴィエ自身が主な語り手であり、冒頭からジャン・イヴ=オリヴィエがカード(トランプ)をテーブルに並べてカードを正しい配置に並べる必要があると語るシーンが繰り返し挿入され、まるでジャン・イヴ=オリヴィエがすべてを操っているかのようなニュアンスになっているのが、かえってうさんくさい印象を与えます。記録映像とインタビューで、派手なシーンを加えずに淡々と作るのならば(眠くはなりますが)、こういう妙な作りのシーンは挟まない方がよかっただろうと思います。

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