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2014年2月11日 (火)

ビフォア・ミッドナイト

 紆余曲折を経た中年カップルの転機と絆を描いた恋愛映画「ビフォア・ミッドナイト」を見てきました。
 封切り4週目火曜日祝日、ヒューマントラストシネマ有楽町シアター2(62席)午前11時30分の上映は満席。実は2月2日日曜日に満席で入れなかったリターン・マッチで30分前に行ったのですが既に残りわずか。15分前には満席のアナウンスがありました。

 アメリカ人の作家ジェシー(イーサン・ホーク)とフランス人の環境活動家セリーヌ(ジュリー・デルピー)は、双子の娘エラ(ジェニファー・プライア-)とニナ(シャーロット・プライア-)を連れ、ギリシャにバカンスに来ていた。ジェシーは別れた妻との間の息子ハンク(シーマス・デイビー=フィッツパトリック)が一足先にアメリカに戻るのを空港まで送り、息子の素っ気ない態度に寂しい思いを募らせる。環境活動に行き詰まってパリでフルタイムの仕事をすると言い出すセリーヌと、息子を取り戻したい思いからシカゴへの移住を言うジェシーの間で思惑のズレが見え、友人たちが娘を預かりプレゼントしてくれたホテルでの一夜を満喫するはずだった二人は・・・というお話。

 18年前に列車の中でセリーヌにジェシーが声をかけ、一夜を共にするがそのまま別れ、9年前にジェシーが書いた本を見てセリーヌが会いに行って再会し、少なくともジェシーは結婚して息子がいたが、セックスしてその時セリーヌは妊娠し・・・という過去があり、18年前が「ビフォア・サンライズ」(1995年)、9年前が「ビフォア・サンセット」(2004年)で、この作品が3作目なんだそうな。前作も前々作も見ていませんが、この作品の会話の中で、2人の過去がそのように紹介されています。
 紆余曲折を経て一緒に暮らす中年になったカップルが、年を経たことで見せる落ち着き・余裕・絆の深さと、年を取り性的な魅力を失ったことへの焦り・自信喪失・不安感の下で、いちゃつきじゃれ合いながらも詰問・なだめ・そらし・なじり・否認の会話を続けていきます。作品のほとんどが、会話で進み、派手なアクションやできごとは登場しません。背景やシチュエーションがこじゃれていますが、会話自体はどのカップルにもありそうな内容と展開で、日常の延長として我が身にもありそうなこととして感じられます。2人の会話の展開をうらやましいと感じるか身につまされるか・・・
 子どもを預かってもらって久しぶりの2人だけの夜、いい夜(Hな夜・・・)にしたいと思いながら、些細なことをきっかけに亀裂を深めていく2人。日頃表に出せなくて貯め込んだ不満や猜疑心・嫉妬が表面化して暴走する様子は、他人ごととして、あ~ぁと思うとともに、どこか身につまされるような。つきあいの長さは、不満を貯め込んだ長さでもあり、しかし共にした想い出の多さと相手のツボへの理解の深さでもあるということを考えさせられました。

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