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2013年12月 1日 (日)

ウォールフラワー

 心の病を抱え引っ込み思案で友達がいない高1青年が華やかな兄妹と出会い変貌する青春映画「ウォールフラワー」を見てきました。
 封切り2週目日曜日映画サービスデー、全国10館、東京2館の上映館の1つヒューマントラストシネマ渋谷シアター1(200席)午後0時25分の上映は9割くらいの入り。観客は若者が圧倒的多数。

 夫とうまく行かず「ひどい扱い」を受けていたヘレンおばさん(メラニー・リンスキー)との幼少の頃の関係とヘレンの交通事故死、親友の自殺などから心を病み入院していたチャーリー(ローガン・ラーマン)は、ミル・グローヴ高校に入学して再起を図るが友達ができず、評価してくれるのは国語(といっても英語)の教師アンダーソン(ポール・ラッド)だけだった。そんなある日、母校のアメフトの試合を見に行ったチャーリーは、入学早々教師の物まねをして教師から「ナッシング」とあだ名をつけられた同級生のパトリック(エズラ・ミラー)とその義妹サム(エマ・ワトソン)と意気投合し、パトリックの友人らに紹介され、パーティーにも参加するようになる。試験の成績が悪く希望の大学には入れないと悩むサムにチャーリーは勉強を教え、次第にサムに心を寄せていく。サムは同級生のクレイグとつきあっているが、チャーリーの誕生日でもあるクリスマス・イヴの夜ホームパーティーからチャーリーを自室に誘い、タイプライターをプレゼントし、チャーリーがキス未経験と知ると、自分のファーストキスは11歳の時父親の上司とだった、チャーリーのファーストキスはあなたを愛している人とであって欲しいと言ってキスをする。しかし、クレイグと交際を続けるサムを見て何も言えないチャーリーに、サムの幼なじみの親友メアリー・エリザベス(メイ・ホイットマン)が迫り…というお話。

 サムに思いを寄せ、キスまではしたもののその後もサムは別の男とつきあいまっすぐに進めずにいるチャーリー、アメフトチームのスターとゲイの関係だが人に知られないかとビクビクし相手の父親に知られて別れさせられるパトリック、度々酒に酔わされて男に弄ばれ今は同級生の男とつきあっているが二股掛けられているサムと、うまく行っているように見えても思いが通じなかったりして悩ましい青春像が描かれています。
 なぜ人は不適切な相手を選ぶのか?その相手が自分に見合うと思っているからという問答が繰り返し登場し、自分と自分が恋する相手の思いのちぐはぐさを象徴しています。

 心の病を抱え、引っ込み思案で、思いを寄せるサムが別の男とつきあっていてもサムが幸せでいればいいと黙っている超草食系(断食系かも)青年のチャーリーが、サムがクレイグの日常的な浮気に(ようやく)気がついて別れたプロムの夜にサムに誘われてサムの部屋で聞かれてようやくそのことを口にし、感激したサムから迫られてもキス以上のことはできず、その原因となっているトラウマのこともサムに言えず…というものすごくまどろっこしい青年が、紆余曲折を経て好きな人の理解を得るという展開は、さして取り柄のない引っ込み思案の少女が学園の人気者から告白されるという昔の少女マンガの男女入れ替えバージョンのよう。時代が変わったということかとも思いますが、そううまく行くものか…
 もっとも、チャーリーとサムがHしたかどうかは、カミさんと見方が分かれました。私は、ヘレンおばさんとの過去を繰り返しフラッシュバックさせ、翌日のサムの旅立ちの際にもキスはしたものの今後のことをひと言も約束しない様子に、キス以上のことはできなかったと判断しましたが、カミさんは体をなで回してソファに倒れ込んだところでカットしてるんだからしたでしょといいます。う~ん、みなさんどうでしょう?

 映像は現代的ですが、音楽メディアがカセットテープだったり、ロッキー・ホラー・ショーの舞台公演が登場したり、タイプライターがプレゼントされたり、設定はかなり古い感じ。映画の中では具体的な年代は語られていなかったと思いますが、原作は1999年発表の小説で、自分の物語を誠実に語ったという作者(この映画の監督でもあります)が1970年生まれですから、1980年代の話と判断しました。でも、最初に触れたように観客のほとんどは若者で、主要な3人の俳優が実年齢20歳そこそこでもあり、1980年代の青春のノスタルジーに浸る層ではなく現役青春層が集客されているようです。

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