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2013年11月16日 (土)

ケンとメリー ★雨上がりの夜空に★

 忌野清志郎ファンの親父がマレーシアで結婚式を挙げる娘の元に駆けつけるコメディ映画「ケンとメリー ★雨上がりの夜空に★」を見てきました。
 封切り2週目土曜日、新宿ミラノ3(209席)午後2時20分の上映は1割程度の入り。観客の多数派は中高年層。
 東急レクリエーション経営の109シネマズ系列で、映画館では定価1000円、facebookでシェアして友達に紹介すると500円のディスカウント映画企画「1000taku」4作品の1つですが、ディスカウントの効果はあまりないような気が…

 妻に先立たれたサラリーマン片倉健(竹中直人)は、妻の死後インドネシア、カンボジア、タイを転々とし今はマレーシアにいる娘縁(北乃きい)の結婚式に向けてクアラルンプール行きの飛行機に乗り、嵐に遭いダッチロールする機中から縁に電話し「お父さん、縁の結婚なんて絶対に認めてないからな」といい、縁から結婚式には来るなといわれて電話を切られてしまう。嵐のために見知らぬ僻地の空港に降ろされた片倉は、言葉が通じずバスにもタクシーにも乗せてもらえず財布も盗まれ途方に暮れ、空港に現れたど派手な龍の装飾付きのトラック「小龍」に乗る中国人モウリス・マー、通称メリー(フー・ビン)と財布泥棒を追ううちに携帯も壊れ負傷してしまう。片倉はメリーに腹を立てつつも、メリーのトラックに乗せてもらいクアラルンプールを目指す。結婚式は翌日の午後6時、順調にいけば8時間の行程で、十分間に合うはずだったが、トラック運転手のたまり場で、かつてメリーが結婚直前で逃げた元婚約者の妹が村に運ぶ医療品の貨物を運ぶ手段がなく途方に暮れていたり交通違反で警察に追われたりとハプニングが続き…というお話。

 癌宣告された病床の妻を抱えながら仕事を休まず妻の死に目にも会えなかったことを悔やみ続け、その後娘ともぎくしゃくし娘と向かい合えなかったことを悔やむケン(片倉健)と、元フィアンセと結婚する直前に怖くなって逃げたことがトラウマになっているメリーが、RCサクセッションの歌「雨上がりの夜空に」とその中国人バンドのカバーを接点に喧嘩したり心を通わせながらのドタバタ道中を繰り広げ、少し心境の変化と成長があって問題を克服するというヒューマンドラマがメインストーリーになっています。

 クアラルンプールで園児に日本語を教える縁役の北乃きいの表情のさまざまな変化が微笑ましく思えます。クアラルンプールで園児が「バイバイキーン」と言ってさよならの挨拶をするのは、もっと微笑ましいというか、マレーシアの人にとっては嘆かわしいでしょうけど。

 「ケンとメリー」というタイトルは、1960年生まれの私の世代には、当然に「いつだって、どこにぃーだって…」の日産スカイラインのコマーシャルソング「ケンとメリー 愛と風のように」(1972年、BUZZ)を思い出させますが、それは一度も登場しません。
 作品中繰り返し流されるのは、RCサクセッションの「雨上がりの夜空に」。清志郎のオリジナルを始めさまざまなバージョンが流された上、最後には主演3人による演奏・絶唱でサビの「こんな夜におまえに乗れないなんて、こんな夜に発車できないなんて」がリフレインされます。歌としては、車の歌ではあるのですが、そこは清志郎ですから違う含みがあるわけで、繰り返されるとちょっと恥ずかしい…
 ケンメリで中高年層にノスタルジーを覚えさせ、RCサクセッションでそれより少しだけ若い層のやはり中高年を引っ張る、そういう企画なんでしょうね。今わりと、忌野清志郎回顧ムードがありますし。

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