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2013年2月23日 (土)

ジャッジ・ドレッド

 犯罪者をその場で処刑する権限を持つ究極の裁判官が麻薬密売組織が支配する200階建てのビルに閉じ込められて戦うガンアクション映画「ジャッジ・ドレッド」を見てきました。
 封切り2週目土曜日、全国20館、東京で2館の上映館の1つ新宿ミラノ2(588席)午前10時30分の上映は、入場者プレゼント(トートバッグ)付きでも1割くらいの入り。

 核戦争後の荒廃したアメリカには廃墟と超高層ビルに多数の人々が住み人々の心は荒廃し犯罪が多発して治安は崩壊しつつあった。その中で裁判所は犯罪者に対しその場で処刑する権限を持ち、治安維持に向けて戦っていた。強大な権限を持つジャッジの1人であるドレッド(カール・アーバン)は、ある日、試験で合格点に達しなかったが超能力を持つ新人アンダーソン(オリヴィア・サールビー)を適性検査のために連れて、犯罪現場の超高層ビルピーチツリーに向かった。麻薬密売をめぐる抗争事件と判断したドレッドは、ビルの中の組織のアジトで容疑者のケイ(ウッド・ハリス)を逮捕し連行するが、それに気付いた組織の首領ママ(レナ・ヘディ)がビルを閉鎖し、住民7万5000名に対しジャッジを匿えば殺すと宣言し、配下の者たちにジャッジの抹殺を指令した。ジャッジ・ドレッドはアンダーソンとともにケイを連行したままママのいる最上階に向かって行くが・・・というお話。

 内容は、理屈抜きのひたすらガンアクションというか、殺戮シーンや転落死体とかスプラッター系という感じもする残虐シーン満載のヴァイオレンスもの。R15+指定は当然という作品(ヨーロッパでは18禁だとか)。
 犯罪者に対しては、裁判などの手続は不要でその場で処刑すればいいという主張が強烈に打ち出された作品で、日本でも似たようなものは時折見られますが、そういうものが人気を博することには寒気を覚えます。そして、その主人公が、裁判官として現れるとなると、なおさらです。私の感覚では、ドレッドは裁判官のイメージとは真逆で、これがアメリカやイギリス(原作はイギリスのコミックだとか)で人気だといわれると当惑します。あの適正手続重視の訴訟社会のアメリカで、ジャッジは陪審員であるはずのアメリカで、こういう問答無用の独裁者型の裁判官像が願望としてでも受け入れられるのでしょうか。むしろそういうところに関心を持ってしまいました。
 ドレッドが最後までマスクをしたままで顔も見せず、内心の吐露や迷いを見せるシーンもない(口元や声、動作のニュアンスで感じ取れる部分はないではないですが、少なくとも犯罪者のその場での処刑には迷いは見せない)ことで、犯罪者なんてさっさと始末すればいいと思ってる人か単純に派手なアクションがあればいいと思ってる人以外には、楽しみにくい作品に終わっていると思います。ドレッドを超越した存在としたいという意向が強いからでしょうけど、人の心を読む超能力者のアンダーソンがずっとドレッドに同行していながらドレッドの心を読むシーンがないというのはストーリー的にも無理があると思うのですが。

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