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2012年12月29日 (土)

ブレイキング・ドーン Part2

 「史上最強のヴァンパイア・ラブファンタジー」(公式サイトのキャッチコピー)だとかのシリーズ最終映画「ブレイキング・ドーン Part2」を見てきました。
 封切り2日目土曜日、新宿ピカデリースクリーン3(287席)午前9時40分の上映は7~8割の入り。カップル向けの映画ですが、土曜日午前ということもあってか意外に一人客も目につきました。
 全米歴代興収52位(第1作「トワイライト 初恋」が136位、第2作「ニュー・ムーン」が42位、第3作「エクリプス」が41位、第4作「ブレイキング・ドーンPart1」が54位)だそうです(全米歴代興行収入の情報はこちらから)が、日本ではこれまでの興行収入はいずれも10億円未満のようでランキングで探すのも困難(「ブレイキング・ドーン Part1」については2.8億円、日本国内歴代興行収入ランキング948位という記載を見つけました)。現時点の日本国内の歴代興行収入499位が19.2億円だそうですから、少なくともこれまでのシリーズ4本は日本では「ヒット」の記録には残らない映画です(日本国内興行収入の情報はこちらから)。このシリーズ、「大ヒット」という宣伝に強い違和感を持っていたのですが、日本国内興収を調べられてようやく納得感を得ました(封切り2日目に、新宿ピカデリーが1番手スクリーンを封切り3週目の「フランケン・ウィニー」と2週目の「レ・ミゼラブル」、2番手スクリーンを封切り3週目の「ホビット」にあてて、その次の扱いにしてるくらいだもの)。

 Part1で念願のエドワード(ロバート・パティンソン)との結婚を果たし、エドワードとの子どもを産む過程で瀕死の状態になり救命のためということでやはり念願だったヴァンパイアへの転生をも果たしたベラ(クリステン・スチュワート)は、Part2ではヴァンパイアとしての強力な力を得、人間の血への渇きを制御し、エドワードと娘レネズミ(マッケンジー・フォイ)との平穏な日々を送っていた。しかし、レネズミの姿を遠くから見たヴァンパイアのイリーナ(マギー・グレイス)はレネズミをヴァンパイアが恐れる「不滅の子」と判断し、ヴォルトゥーリ一族に上申した。ヴォルトゥーリの族長アロ(マイケル・シーン)はカレン一族を滅ぼすことを決意し、それを予知したアリス(アシュリー・グリーン)は雪が積もる頃ヴォルトゥーリが襲撃してくると予告して姿を消す。カレン家の長カーライル(ピーター・ファシネリ)は、レネズミが不滅の子ではないことを証明するために世界各地のヴァンパイアを集め、ヴォルトゥーリの説得と戦いの準備をする。雪の朝、ヴォルトゥーリの大軍がカレン家を訪れ・・・というお話。

 1巻で2度儲けようとしてPart1、Part2に分けた結果、Part1はほとんど結婚式と新婚旅行、妊娠、出産とストーリーはまっすぐに流れていくだけで、間延びした展開。Part2ではベラは最初からヴァンパイアで、公式サイトで監督が言うように「まったく違う映画」。原書第4巻では、1~3巻同様守られる弱いふつうの女性だったベラが、後半ヴァンパイアに転生するや他のヴァンパイアを圧倒し、ヴォルトゥーリ一族との戦いで中心的役割を果たすという大きな展開というかギャップが魅力となっていますが、映画はPart1、Part2に分けた結果、その対比・ギャップの魅力が消滅しています。
 ヴァンパイアになったベラの当惑とかも多少見せ場になっていますが、全体としてヴォルトゥーリとの対決準備と、次々と訪れる世界各地のヴァンパイアの紹介に追われ、ストーリーがたいして展開しないまま細切れのカットが続き落ち着かない感じがします。エンドロール前に登場人物の紹介(それもPart2には登場しない人も含めて)が延々と続くのも、ファンサービスなのかもしれませんけど、間延びした感じです。その途中で席を立つ客が少なからずいました。
 ラストについては、大きく評価が分かれるでしょう。私は不満派です(これまでの記事も含めて読んでもらえばわかるように、この作品全体に批判的だということももちろん影響しているとは思います)が、カミさんはよかったといっていました。

 冒頭の冬の風景映像が美しい。モノクロで、白のきれいさが際立つのですが、ヴァンパイアまたはベラの転生をイメージさせるためにこの美しいモノクロの風景映像を赤く色づけるのがグロテスクで悪趣味。映像としては、赤く塗ってない段階の冒頭映像が、この作品で一番きれいだったかなと思います。

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