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2012年9月23日 (日)

最強のふたり

 フランスで興行成績歴代3位を記録した映画「最強のふたり」を見てきました。
 封切り4週目朝から雨の日曜日、新宿武蔵野館スクリーン1(133席)午前9時30分の上映は9割くらいの入り。雨の日曜日午前9時台の上映が満席近くなるのはすごい。新宿武蔵野館の場合、新宿駅から直結で傘ささずに入れるから雨はプラス要因かもしれないけど。TOHOシネマズ渋谷が封切り2週目のバイオハザードⅤと封切り3週目の踊る大捜査線THE FINALを押さえて最大スクリーンをあてがっているのも客の入りのよさを示しているのだと思います。

 パラグライダーの事故で首から下がマヒし妻アリスにも先立たれた富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)は、介護役の応募者から、失業手当受給のために就職活動認定を受けることが目的だから不採用にして欲しいというスラム街の黒人青年ドリス(オマール・シー)を選んだ。ドリスは、文句を言い試行錯誤しながらも次第に介護の仕事をこなせるようになり、クラシック音楽や美術、詩を好むフィリップと文化的なギャップを感じつつ遠慮せずに自分の言葉でフィリップと交流を深めていった。フィリップの文通相手との持って回った手紙にじれたドリスはいきなり相手に電話をかけるが・・・というお話。

 首から下マヒの大富豪とスラム街の黒人青年という、通常なら接触することのない2人が、黒人青年側があまり遠慮することなく振る舞いながら、友情を深めていく様子が感動的です。黒人青年が、あまりひねくれておらず、あけすけな物言いはするものの困っている相手には何とかしようということで素直に行動できるタイプだったことがこのストーリーを支えている感じですが。2人の、特にオマール・シーの笑顔が見ていてとても気持ちいい。それが、こんなうまく行かないでしょという思いをうまく抑え込んでくれるように思います。
 非黒人の観客には黒人青年の善意を、黒人の観客には介護業務はこなしながら使用人ではなく友人になっている黒人青年の希望とプライドを読み取るというところでしょうか。
 大半の観客が前向きで爽やかな気持ちで映画館を後にできる映画で、口コミによるロングランが期待できそうな作品です。

 実話に基づく作品ということですが、エンドロールで紹介されているように実話の方の介護役の青年の名前は「アブデル」で写真で見ても黒人ではなくアラブ系。設定を黒人に変えたのは、見た目だけで2人の差を印象づけやすいなどの映像技術的な事情でしょうか、それともアラブ系をいい方に(悪い方にも?)使いたくない政治的な事情?
 原題は「Intouchable」ですが、公式サイトの原題表示は「Untouchable」。フランス映画なのにどうして日本語サイトで英語表示するんだろ。

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