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2012年9月16日 (日)

夢売るふたり

 店の再建資金のために結婚詐欺を続ける夫婦を素材に男女の愛憎の機微を描いた映画「夢売るふたり」を見てきました。
 封切り2週目日曜日、ヒューマントラストシネマ渋谷シアター1(200席)午前10時40分の上映は7割くらいの入り。観客の多数派はカップル、次いで女性2人連れというところ。

 常連客が付き軌道に乗っていた小料理屋を火事で失い、絶望して飲んだくれる板前の貫也(阿部サダヲ)と、また出直せばいいと前向きに励ます妻里子(松たか子)は、貫也が不倫相手から手切れ金を渡されて酔いつぶれていた常連客(鈴木砂羽)を介抱するうちに一夜の関係を持ちその手切れ金を渡されて帰ってきたのを機に結婚詐欺で再建資金を調達しようと思いつき、貫也が板場で働く店の常連客に次々とアプローチして落としていく。女たちから金を引き出すことに躊躇する貫也を里子は叱咤するが、子どもを抱えたシングルマザー(木村多江)に容赦なく貢がせようとする貫也の態度に里子は反発を覚え・・・というお話。

 私の目からは、なによりも松たか子の魅力満開の作品でした。かいがいしく働き夫を支え笑顔を見せ続ける姿や、落ち込む夫を明るく前向きに励ます姿はもちろんのこと、浮気して帰ってきてしらを切る夫をいびる姿(男の浮気なんて妻には簡単に見破られるものですね。単純だし)や、けんかをしたり、夫から詰められて決定的な場面になるや「わかんない」とさっさと切り替える場面でさえ、とても魅力的です。松たか子の表情を追っているだけでうっとりしてしまいそう。
 一人Hしているところに(女の人の一人Hは目を開けてするんだろうか・・・)電話の音がして起き上がったらFAXで気がそがれて指をティッシュでぬぐいそのティッシュで鼻をかんだり(鼻かむかなぁ)、ショーツに生理用ナプキンを貼り付けてがに股になって穿いたり、衣服の匂いかいだりと、いかにも日常生活臭のあるシーンが度々挟まれることで、愛くるしい笑顔や憂い顔が「演技」ではなく自然な身近なものに見える効果があるのだと思います。その意味では、監督の演出の勝利といえそう。

 ラストが、いかにもあっけなく、説明がほとんどなくさらりと流されるので、例えば貫也と里子が別れたのかどうかも、ラストがラスト前からどれだけの時間を経過した後のことなのかも、自分で考えろということなんでしょうけど、ちょっと肩すかしの感じもしました。

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