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2012年3月10日 (土)

トワイライトサーガ ブレイキング・ドーンPart1

 「原作1億冊突破」のふつうの高校生とヴァンパイアの恋愛ファンタジー「トワイライト」シリーズ第4巻(原書で)を映画化した「ブレイキング・ドーン Part1」を見てきました。
 封切り3週目土曜日、シネ・リーブル池袋シアター2(130席)午前10時の上映は1割程度の入り。多数派は(って何人?)若者層。
 全米歴代興収50位(第1作「トワイライト 初恋」が126位、第2作「ニュー・ムーン」が39位、第3作「エクリプス」が38位)だそうですが、日本では公開最初の週末が4位、2週目は10位と惨敗模様です。

 エドワード(ロバート・パティンソン)とベラ(クリステン・スチュワート)は友人たちの祝福を受け結婚式を挙げて、南の島に新婚旅行に行く。人間のままで初夜を迎えたベラは、怪力を抑えながらも興奮のためにベッドを破壊してしまうエドワードのために痣ができたりして、それを悔やむエドワードとの間ですれ違いを感じる。結婚式から14日目にしてつわりが来たベラは、急速に成長する胎児に痛めつけられてやつれていき、エドワードは中絶を主張するが、ベラは産むことを決意し、ロザリー(ニッキー・リード)を味方に引き入れて出産を強行する。エドワードはベラを守るために転生(ヴァンパイアへの変身)させようと努力するがベラの心臓が止まり・・・というお話。

 1巻で2度儲けようとしてPart1、Part2に分けた結果、Part1はほとんど結婚式と新婚旅行、妊娠、出産とストーリーはまっすぐに流れていくだけで、間延びした展開。
 原書第4巻では、1~3巻同様守られる弱いふつうの女性だったベラが、後半ヴァンパイアに転生するや他のヴァンパイアを圧倒し、ヴォルトゥーリ一族との戦いで中心的役割を果たすという大きな展開というかギャップが魅力となっています。せめて原書通り第4巻を1本で撮っていれば、そういうストーリー的な見せ場があったのですが、映画はPart1、Part2に分けた結果、その対比・ギャップの魅力が消滅します。
 ジェイコブの「刻印」もPart1の終わりであっさり処理して三角関係問題も解決し、カレン一族と人狼集団の対立も解消し、そうなるとPart2には、ヴォルトゥーリ一族との戦いしか残らないことになります。Part1の終わりもヴォルトゥーリ一族との対決の予告編としかいえない終わり方をしています。Part2はヴォルトゥーリ一族との戦いだけで1本撮るつもりでしょうか(そしたらPart2だけ恋愛ファンタジーじゃなくアクション映画かも)。
 この「トワイライト」シリーズの日本語版の本も原書1巻を3分冊化し、第4巻になると4分冊で売っていて、本来の1冊の途中でぶち切られる不快感がありましたが、映画もただ儲けを増やすためだけに2分したことが作品を大きく劣化させていると思います。中身がありすぎて2時間半レベルでは撮れない作品ならともかく、ネームバリューがある作品だから2分すれば儲けが倍って考えで映画を作るのはもうやめて欲しいと思います。

 映像としても、原作通りに作れば4巻冒頭はR15+指定が予測される激しいベッドシーンの連続のはずが、背中までしか露出しないぞという意思が感じられるような映像で、PG12さえ付いていません。原作のファン層(圧倒的に若年女性)を考えれば興行上の配慮としても年齢制限はつけたくなかったでしょうけど。
 映像的な魅力としては、妊娠してやつれたベラのメイクと転生してヴァンパイアになった輝くようなベラの映像の対比くらいかなと、私は思いました。

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