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2011年7月 2日 (土)

SUPER8

 スピルバーグ製作のSF映画「SUPER8」を見てきました。
 封切り2週目土曜日、ヒューマントラストシネマ渋谷午前10時の上映は3~4割の入り。観客層は若者が多数派、次いで「未知との遭遇」とか「E.T.」とかを若い頃に見たと思われる中高年層という感じ。

 1979年夏、事故で母親を亡くし、保安官の父親と2人暮らしの中学生ジョー(ジョエル・コートニー:新人)は、ジョーの父親の8ミリカメラで、友人たちとスーパー8ムービーの撮影をしていた。夜に家を抜け出して通り過ぎる列車を背景に映画の撮影をしていたジョーたちの前で、列車がトラックと衝突して大爆発をし、ジョーたちは命からがら逃げ惑う。トラックを運転していたのはジョーたちの中学の理科の教師だった。列車事故を知って軍が駆けつけてくるのを見たジョーたちは車を持ち出してきたアリス(エル・ファニング)の無免許運転がばれることをおそれ、慌てて撮影機材を回収して逃げ去り、見たことを秘密にすることを誓い合った。その日から停電が度々起こり、犬が町からいなくなり、行方不明者が出始めるなど不思議な事件が続いた。3日後にようやく現像できた列車事故の時のフィルムには、列車の中から脱出しようとするモンスターの姿が映っており、ついにはアリスが父親の目の前でモンスターに連れ去られ、ジョーはアリスの救出を決意するが・・・というお話。

 うーん・・・SF映画なんですけど、映画少年たちの友情と淡い恋心を描いた青春グラフィティの部分の方がわかりやすくて、SFとしての部分は、今どきの感覚ではちょっと中途半端な気がしました。
 ずっとモンスターを見せずに展開していって、最後の方で出てくるのですが、ここまで引っ張ったらむしろ最後まで見せない方がよかったかなという気がします。今は撮影技術のレベルが上がって観客の要求水準も高くなっていますから、ある意味でどんなモンスターを見せられてもそれほどの驚き・恐怖感はないと思います。なまじっかずっとほんの一部しか見せずにいると期待水準が高まるので、姿が出てきたところで、なんだこんなものかと思ってしまいます。
 米軍も、軍の最高機密を守っているという設定なのに、素人が潜入して簡単に突破できたり、あまりにゆるい。
 SFとしての部分で、列車に積まれていた謎のキューブがなんなのか見ていて最後までわからなかった(どこかで説明されたのを私が字幕を読み切れなかったのかもしれませんが)し、ラストも宇宙から来たのではないモンスターがどうして宇宙にサヨナラするのかもよくわからなくて、雰囲気を味わう(スピルバーグ映画へのノスタルジーを味わう)にはいいでしょうけど、どうもしっくり来ませんでした。

 設定で、スリーマイル島原発事故の年のオハイオ州(ペンシルバニア州の西隣ですけど、距離は遠い。福島第一原発から東京くらいでしょうか)を選んだのはどうしてでしょう。人々の不安、暗い雰囲気を出す要素としてでしょうか。それとも原発事故後不思議な現象があると放射能と結びつけられがちだったけど、実は違う(でも、それがモンスターの仕業って・・・)という反原発派への揶揄的なメッセージでしょうか。

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